羽衣モンブラン

モンブランといえば、パリ「アンジェリーナ」が有名です。「オリジナルモンブラン」は大きくて濃厚な味、日本の栗菓子には抹茶が合いますが、こちらは紅茶がよく合います。
自由が丘「モンブラン洋菓子店」を発祥として、今では多くの有名店からコンビニまで定番のケーキになっていますが、「ホテル西洋銀座」(今はありませんが居心地の良い高級ホテルでした)時代から日本の洋菓子界を牽引するイナムラシュウゾウ氏の、モンブランが秀逸です。
氏は上野の山にお店を構えてからも至高のお菓子を作り続けていて(上野の山は藝大や美術館もあって雰囲気がパリモンマルトルに似ているところがお店を出すきっかけにもなったそうです)スペシャリテ「上野の山のモンブラン」をはじめ「苺ロール」、そして限定期間販売の、和栗を使った「羽衣モンブラン」。栗だけで作った栗きんとんのようモンブランは、これでもかというくらい、栗くりしています。控えめな甘さで素材を生かしがらも圧倒的な存在感があってモンブランの最終形なのかとも思います。