CRAFEAT

CRAFEAT

木倉町にある、「田谷漆器店」プロデュースのお店。輪島塗漆器とお料理のフュージョン。素敵な空間。お料理は文句なしに何を食べても美味しくて、若い料理人の腕に久しぶりに感動満足でした。お料理を引き立てる田谷さんの器も重厚且つ温かみがあって、改めて「本物の輪島塗」に出会いました。こんな空間を演出する若い10代目、「木倉町、器、食の素材、料理人、品の良いお客様」諸々のエッセンスを一つも欠けることなく調合して質の良い空間を生み出すのは「ある意味の料理人」ですね。

「最強の一皿」と勝手に命名した「フグの白子の天ぷらに能登牛のサーロイン、蟹あんかけソース」。国産レモン(レモンはやはり国産ですね)のすっきりした酸味がフグ、カニ、肉を纏めて最強にしているのかも…ということは、レモンは十代目ですかね。

「なすとくるくるクレソンサラダチキンのしおこうじあえ」、「かな」で書く方が美味しさが伝わるかなと思います。お代わり(…品のない客ですね)したかったですが。あまりに美味しくて妻に写真を送ること忘れて一気食べでした。無理を言って頼んだお土産お弁当「香箱がにたっぷり」と「能登うしいっぱい」は家人を笑顔にしました。

突き詰めると、自分も十代目も、笑顔を求めて、試行錯誤しているのですね。

 

11月22日、結婚記念日にお伺いしました。良質な空間と時間を過ごさせて頂きました。美味しいものをいただくと、言葉を失うのですね。供されるお料理の全てが素晴らしく、料理家の細やかな感性が感じられます。家内の「驚くほど美味しい顔」は結婚以来初めてかもしれません。

「器に負けない料理、料理に負けない器」姿形に品格が伴って、どちらも高めるというのは稀かもしれませんが「CRAFEAT」さんの目指すところでもあって、未だ日々完成形に向かって精進していますと気負いも無く語る十代目、それを実践する料理家、お二人の真摯に努力する姿には「力」が感じられます。若いって良いですね。可能性は身近なものにあってそれに気付くのが難しいものですが、気づけば自然と無限に広がっていきます。

重厚な輪島は、手に取ってこそです。料理は味わってこそです。行ってください

良い記念日になりました。ありがとうございます。